ご存知の方が多いと思いますが、
R1200GSシリーズの国内モデルは数年前からキーレスライド式が標準になっています。納車時に付属するのは鍵部分が折りたたみ式になっているメインキーと、メインキーの紛失やバッテリー切れの際に暫定的にエンジンの始動を可能とするイモビライザー内蔵式の樹脂製スペアキーです。メインキーをウェアのポケットに入れてさえいれば、エンジンの始動はもちろん、駐車時のハンドルロックもキーレスで行え、キーの抜き忘れやポケットからの出し入れに伴う紛失のリスクも格段に減るので、非常に便利で気に入っています。国産車にも早く普及して欲しい技術ですよね。とは言うものの、
R1200GSを使う上で純正ナビのクレードルからの脱着や純正パニアの施錠など、メインキーを物理的な鍵として使うシーンは依然として多くあります。その際の懸念点として真っ先に浮かぶのがメインキーの強度の問題です。
メインキーはキー本体を折りたたんでケースに収納する構造になっているのですが、支点となる付け根部分にガタがあり、剛性感が乏しい印象です。ナビマウントのキーシリンダーの操作は特に問題はないのですが、純正パニアとトップケースに付いている8つのキーシリンダーの操作の際には支障があります。それはこれらのキーシリンダーの回転が総じて固めで、施錠・解錠の際に力を入れる必要があるからです。この固さはシリコンスプレーを塗布することで若干緩和できるのですが、ディーラー発信のブログや動画を見ていると「あたり」が付くようになっても固めなのが普通のようです。私自身の使い方として、車輌保管時はパニアとトップケースは付けっ放しで日常的に脱着することはないのですが、蓋の施錠・開錠の際に結構な頻度でメインキーを利用するため、その際に付け根部分のプラスチック部分に歪みを感じることがあります。(ちなみにGIVI製のパニアの場合、蓋の開閉の際に必ずシリンダーにキーが挿さっている必要がありますが、BMW純正パニアは解錠しておけばシリンダーにキーを挿さずとも蓋の開閉が可能です)
キーレスライド本来の使い勝手としてはメインキーをポケットに入れたままの方が良いこと、万が一、メインキーが破損した場合、再作成に数万円の出費が必要ということですので、メインキーとは別に金属製のスペアキーを用意することにしました。オーナーの方のブログを拝見すると、ディーラーにイモビライザー機能なしのスペアキーを純正アクセサリーとして発注する方法や、オークションなどでブランクキーを入手して専門店で加工してもらう方法などがあるようです。今回は無難に純正のスペアキーを発注することにしました。注文の際はサービス窓口で車体番号を確認してもらうだけで、メインキーの預託などは不要でした。発注後は約2週間で到着、気になる価格は¥3,700+消費税です。持ち手部分は軟質のゴムのような素材でできているのですが、グレーのカラーと合わせて質感に乏しい印象でした。(他の方のブログを拝見すると持ち手部分の色がブラックの方もいるようです)できればもう少し質感が高かったら良かったと思うのですが、本来の目的であるキー開閉時のしっかり感という点では狙い通りの使用感です。キーシリンダーの回転の固さを感じている方にはぜひオススメしたいアクセサリーです。
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