本日は今やBMW Motorradラインナップの中でもメジャーになりつつある
TFTメーターの「オーナーになってから気付いたこと」についてお伝えしたいと思います。現在の
R1200GSシリーズを検討中の方の中には「メーターがアナログではなく、デジタルなのがちょっと…」と敬遠されている方も多いと思います。他にも「スピード表示はデジタルでもいいけれど、タコメーターは一目で回転数が把握できるアナログ針じゃないと嫌だ」というこだわり派や、「台形型のイケていないメーターデザインが気になってしょうがない」という方、「S1000RRなどのまったくジャンルが異なるバイクとメーター本体のデザインが共用なのってどうなの?」という方もいるでしょう。(S1000RRはメーターの表示デザインを複数のテーマから選択できるのが羨ましいですね。GSもファームウェアのアップデートで可能になったらいいですね)かくいう私も購入前は
TFTメーターにネガティブな印象を持っていた一人なのですが、購入前には気付かなかったような点やオーナーになったことで初めて気付いた点を紹介したいと思います。
レッドゾーン表示が状況に合わせて変化
TFTメーターで特徴的なのがJ字型のタコメーターです。2017年頃の
TFTメーターの登場当時、アクセルを煽るとバーグラフの先端部分と現在の回転数を示す数字が大きく拡大表示される様子をレビュー動画などでご覧になった方もいらっしゃると思います。回転数がひと目で確認できるアニメーション表示は非常に見やすく、これだけでもメリットは大きいと思っていたのですが、実はもう一つ面白い特徴があります。意外と知られていないのが、エンジンの暖気の状態に合わせてバーグラフのレッドゾーンが変化することです。
エンジンの始動直後はレッドゾーンは6,000rpm以上になっていますが、暖気が進むごとに7,000→8,000→8,500となり(実際には6,800rpmなどもっと刻まれています)、最終的には9,000rpm以上で固定されます。おそらくオンボードコンピュータの各センサーと連携してレッドゾーンの表示域を変えているのだと思いますが、こういった表示は一般的なアナログ針メーターや液晶メーターではできないことですよね。出発を急ぐ場合など、充分な暖気をできずに走行しなくてはならない時があるかと思いますが、そのような状況でも視覚的に状態を把握することができるのでとてもわかりやすいです。これまではエンジンを廻し過ぎないようライダーが感覚的に制御するしかなかったのですが、テクノロジーのおかげで便利になりましたね。
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