02
2021

carrozzeria カロッツェリア ディスプレイオーディオ DMH-SZ700 取り付けレビュー① CIVIC TYPE R シビック タイプR(FK8 後期)

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今日ご紹介するのはFK8に取り付けたディスプレイオーディオ カロッツェリア DMH-SZ700の取り付けレビューです。このモデルを選んだ経緯は納車前に書いた記事に詳しく書いていますが、私が優先しているのは「Apple CarPlayで複数のナビアプリが利用できること」次いで「HDMIによるミラーリング接続でYouTubeやAmazonプライムなどが視聴できることの2点でした。これらの条件を満たしつつ、シンプルなデザインで音が良く(ハイレゾ対応!)、さらにリーズナブル(昨年12月当時で実売価格は約¥50,000、現在は半導体不足のせいもあって供給不足になっており¥70,000~¥80,000程度となっているようです)ということもあって選んだのが今回ご紹介するDMH-SZ700です。

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まずはフィッティングの状況です。今回はジャストフィットのホンダ 2DIN汎用ナビ・オー ディオ取付キット KJ-H40DEを使用しましたが、隙間を埋めるための枠状の化粧パネルはダッシュボードのピアノブラックのフェイスパネルの面よりも数mm下がっています。さらにDMH-SZ700のディスプレイがさらにもう一段下がっているのでまるで階段のようになっているように見えますね。こうやって見ると元々の取り付けスペースの広さに対して、6.8V型の画面の小ささが際立ってしまって、スペースを効率的に使えていないのが残念に思えます。専門のショップの中にはピアノブラックのフェイスパネルを加工して8インチクラスの社外ナビを取り付けられるようにカスタムしてくれる所もあるようですが、そういったショップの作例を見ると本来なら8~9インチクラスを取り付けるのが一番バランスが良さそうです。

OverLay Brilliant OBDMHSZ700/4 貼り付け後
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ちなみにDMH-SZ700のディスプレイには指紋が目立たない光沢液晶保護フィルム OverLay Brilliant OBDMHSZ700/4を貼っているのですが、自己吸着式のため気泡が入りにくく、取り付けの際も綺麗に貼ることができました。また、指紋が付いても拭き取ればすぐに綺麗になるので気に入っています。高価格帯のモデルに比べると液晶の鮮やかさや解像度は劣りますが、アイコンや文字の表示などでジャギーが目立つなどの不満もなく個人的には必要充分です。不満に感じるのはやはりサイズですね。Tiguanで9インチクラスのナビに慣れているせいもあって、操作性と表示領域の両面で物足りないのは事実です。エアコンの吹き出し口やハザードの操作性に影響は出ますが、今は兄弟モデルの9型フローティングタイプ DMH-SF700にしても良かったかなと思います。(ただし、昨年12月時点で¥100,000前後だった実売価格が今は¥160,000前後になっているため気軽に手は出せませんが…)

なお、DMH-SZ700の背面のUSB-C端子とFK8のセンターコンソールにあるUSB-A端子をガレイラのホンダ車用純正USB変換ケーブル GAQ-HVUSB41と汎用の USB Type-C to Type Aメス変換ケーブル(詳細については過去の記事を参照)を使って接続し、センターコンソールのUSB-A端子にLightning接続したiPhoneでCarPlayが起動できるようにしています。変換を繰り返しているので安定して動作するかが心配でしたが、私の環境ではまったく問題なく動作しています。ちなみにCarPlayやAndroid Autoがうまく起動しない(スマホがうまく認識されない)ことがありますが、ケーブルの品質の問題が原因であることが多いため、Anker製などの高品質なLightningケーブルに変えると解決できることがほとんどです。

ナビを装着する際に多くの方が悩むのが以下の3つの点だと思いますが、今回はディーラーのサービスの方が良い提案をしてくださったこともあり、とても満足がいく形で取り付けを行うことができました。その代わり大がかりな内装の分解などで取り付け費用が¥33,000もかかりましたが...汗。

  • GPSアンテナの設置場所
  • ハンズフリー用マイクの設置場所
  • 車速パルス信号線のECUへの接続

GPSアンテナの設置場所
社外ナビを取り付ける際、多くの方が助手席側のAピラーの付け根にGPSアンテナを設置していると思います。その場合、アンテナそのものが目立ちますし、ダッシュボードに段差があってGPSアンテナの下に敷くアースプレートが綺麗に貼れなかったり、熱や経年劣化でアースプレートがめくれ上がったりすることもあります。今回はサービスの方の提案で純正ナビと同じメーターバイザーの内部にGPSアンテナを設置し、完全に見えなくしてもらうことができました。バイザーの内部はど真ん中にETCのアンテナが鎮座しており、GPSアンテナを設置するスペースがあるのか心配だったのですが、サービスの方は経験豊富だったようでうまく対処してくれたそうです。さすが純正と同じ場所だけあって、現在までGPSやETCの作動にはまったく問題ありません。

GPSアンテナ

ハンズフリー用マイクの設置場所
CarPlayを利用していると、FaceTimeオーディオやLINEオーディオの利用が気軽にできるため、ハンズフリー機能を使うことが多くなります。その際にハンズフリー用マイクの設置場所が重要になりますが、何も指示をしないと多くの場合、ステアリングコラムにマイクが取り付けられ、メーターの真正面にマイクがあることになります。(試乗車などでは大体そうなっていますよね)運転に集中するためにも、見た目的にもそれだけは避けたかったため、バックミラー付近のルーフライニングの付け根の目立たない場所に付けてもらいました。純正のハンズフリー用マイクも多くの場合マップランプ付近にありますし、実際の通話でも試してみましたが実用上まったく問題ありませんでした。ほとんど目立たず非常に気に入っています。

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車速パルス信号線のECUへの接続
オリジナルのECU配線を傷付けたくなかったり、車速パルスの信号線の判別ができなかったりが原因で、DIYで取り付ける際に車速パルスの結線を諦めてしまう方もいるかと思いますが、今回は接続を行ってもらいました。普段スマホをナビ代わりに使っている方にはお馴染みですが、スマホのナビはトンネルに入るとGPS信号を見失い、しばらくはジャイロセンサーでルートを辿ろうとするものの、その後ルートを見失ってしまうというのが通例です。それは車載ECUの車速パルスなど、通常のナビで航法管理に使用している情報を拾えていないのが原因ですが、VWのDiscover Proなどの車速パルスが拾える環境の下のCarPlayではトンネル内でも問題なく追従しています。(CarPlayのアプリ側の地図情報と車速情報をナビ側でマッチングさせている?)

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今回、DMH-SZ700の車速パルス信号線を接続したおかげで、CarPlay上でのナビの安定性がかなり上がりました。特に懸案だったトンネル内での追従性が高まり、2km程度の長めのトンネル内でも問題なくルートに沿って自車位置が表示されます。トンネルの出入りの際も地図上の表示と、実際の出入りがぴったり同じタイミングになるのでかなり精度が上がった印象です。ただし、現時点でCarPlay上で車速パルスを活用できているのはAppleマップとGoogle Mapsのみのようで、Yahoo!カーナビではトンネルに入ってすぐにルートの追従が怪しくなります。(NAVITAIMEは未検証です)おそらく、CarPlayのアプリ側の地図情報と車速情報をナビ側でマッチングさせる機能が使えるのがアプリによる…ということのようです。個人的には一番使用頻度が高いYahoo!カーナビが車速パルスを拾えるようになってくれるのが理想なのですが、最近ではAppleマップも結構使えるようになってきたので用途によって使い分けるようにしています。

6月3日追記
パイオニアのDMH-SZ700サポートページによると「メインユニットから位置情報や車速情報をCarPlay(iPhone側)へ提供しております。CarPlayのシステム、および地図アプリケーションにおける提供情報の使い方は当社仕様の管轄外となりますが、地図アプリの位置精度向上等への影響が期待されること、また、接続せずにCarPlayを使うと通知が表示されることから、快適にお使いいただくためにGPSアンテナ、車速信号は説明書通りに接続していただくようお願いいたします」との記載がありました。

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Tag:CIVICシビックタイプRFK8カロッツェリアナビディスプレイオーディオDMH-SZ700CarPlay

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