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2021

carrozzeria カロッツェリア ディスプレイオーディオ DMH-SZ700 取り付けレビュー③ Apple Watchとの連係など CIVIC TYPE R シビック タイプR(FK8 後期)

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今回はDMH-SZ700やApple CarPlayの使い勝手に関して、これまでお伝えした点以外のことに触れたいと思います。皆さんもご存知の通り、Appleのマップアプリケーションは少し前までは本当にダメダメでしたが、年々改善が進み、他の車載ナビやマップアプリとは異なる方向性を目指して進化しようとしている印象を受けます。その結果、数年前に比べるとルート検索の精度、ユーザーインターフェイスの作り込み、その他の機能もかなり洗練されてきました。ざっと例を挙げると以下のような感じです。

良い点
  • 極端に細い道をルート候補にしない
  • 「一時停止標識で」「次の路地を通り過ぎて」「その先の信号で」など、より自然な音声ガイドをしてくれるようになった
  • 走行中の道路の最高速度が表示されるようになった
  • ルート案内時の地図の縮尺や2Dと3Dの切り替えが自動で行われ非常に滑らか
  • ルート案内時にApple Watchと連係できる
  • 3D表示の際の建物の表示が非常に精緻で動きも滑らか
  • 車輌側の車速情報に対応しているため、長いトンネルでも自車位置を見失わない
  • 到着予定時刻やルートを共有できる

悪い点
  • 自車位置付近の施設(コンビニやガソリンスタンドなど)情報の表示が乏しい
  • 高速道路走行時にSA/PAの情報(距離や施設情報など)が表示されない

この中で個人的に特に気に入っているのが、「Apple Watchとの連係」「到着予定を共有」「最高速度表示」の3点です。

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Apple Watchとの連係
iPhone/Apple Watch/Appleマップの連係は「さすが統合性を売りにしているApple製品らしいな」と思う便利な点です。これはiPhoneとApple Watchの両方を所有していることが前提となってくるのですが、この2つとAppleのマップアプリケーションを組み合わせてルート案内をしていると、分岐や右左折のポイントが近付いた際に、Apple WatchのTaptic Engineによる触覚フィードバック(バイブレーションによる振動と、Apple Watchの裏蓋からの「トントン」と叩くような感じのフィードバックがある)と画面上の表示で知らせてくれるのです。(もちろん、DMH-SZ700上のCarPlayの画面でも分岐などのガイドは表示されています)

このApple Watchを介して知らせてくれるタイミングが非常に絶妙で、高速で走行しているときには余裕を持って前もって「トントン」と、いよいよ分岐が近付くと「トトトト」と断続的に触覚で教えてくれるのでルートミスすることがありません。ちなみにR1200GSAに乗ってiPhoneでルート案内する時もApple Watchが大活躍しています。この触覚による通知は、運転中iPhoneの画面を注視しにくいバイクにこそより向いている気がしますね。私がApple Watchを使い始めて4~5年経つのですが、当初この機能はあまり使い物にならず、曲がりたいポイントを通り過ぎてApple Watchが振動するということが多くありました。そのため、当初は「これは徒歩か自転車、せいぜい原付までだな」と思っていたのですが、年々反応が改善され、今では時速100km以上で走行していても問題ないくらいの実用性になりました。

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到着予定を共有(上の写真はTiguanのCarPlay画面です)
個人的に一番気に入っている機能です。連絡先に登録している相手に自車位置や到着予定時刻、ルートなどを共有できます。相手がiPhoneを使用している場合は相手のマップアプリに通知が表示され、発信者の現在位置、到着予定時刻、ルートが表示されます。さらに到着予定時刻やルートが変わった場合はそれが相手に再度通知されますし、目的地に近づけばもうすぐ到着するというメッセージを送ってくれます。また、相手がAndroidの場合でもSMS(テキストベース)でおおよその現在位置と到着予定時刻を自動で送信してくれます。私自身は家族に帰宅時間を共有する際やディーラーに行く際の担当者への連絡などに使っています。これはオススメです!

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最高速度表示
地味な機能ではあるのですが、画面左上に最高速度が表示されるのが便利です。FK8のインパネ内にも同様の機能があるのですが、ゾーンに入った時に一瞬点灯した後はほとんど消灯しています。「制限速度何キロだっけ?」と思った時にいつでも確認できるのが気に入っています。

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純正バックカメラの画質
これはDMH-SZ700というより車輌本体に関する問題です。FK8は前期型の頃から純正バックカメラの画質が非常に悪いことが有名で、かなり昔のゲーム機やデジタル機器のような「ボヤッ」とした画質であることはSNSなどで事前に把握していたのですが、実際は言われていた通りの粗い画質でした。Tiguanのバックカメラの画質に慣れていると、一瞬目が悪くなったのかと思うレベルですね。さすが先人の皆さん達が口を揃えて社外品に交換したいと思う訳ですね。私も不満は感じていますが、ひとまず現状維持の方針です。ちなみに購入前にはバックカメラの黄色線をステアリングと連動させる「ステアリング連動バックガイド線表示アダプター KK-H102GA(税込¥27,500)」の導入を検討していました。ところがFK8でカナック企画のステアリングリモコンアダプター KK-H301STとKK-H102GAを共存させる場合にはハーネスの改造が必要とHPに記載されており、改造方法の詳細がわからなかったために導入を断念したという経緯がありました。現状ではバックの際にそこまで不自由も感じておらず、¥27,500もかけて導入するほどではなかったなと感じています。

Google Mapsは商業施設や目的地の検索能力は優れていますが、無茶なルート案内をすることが多いため安心して使用できませんし、それ以外の機能に関してもここ数年で大きな改善が見られないため、他のマップアプリケーションよりもユーザーインターフェイスや使い勝手で劣る部分が多くなってきたように感じます。Yahoo!カーナビは「施設アイコンのオン/オフが可能」「分岐時の3Dイラストによる案内」「高速道路走行時のSA/PAの情報」など、通常のカーナビが持つ機能のほとんどを取り入れているため、カーナビの代替としての使い勝手は最高に良いと思います。ただし、ルート案内時に好みの縮尺に調整しても、しばらくするとデフォルトに戻ってしまう(私の好みよりもかなり拡大率が高く表示されてしまい自車位置周辺しか表示されない)点や、アプリが車輌側の車速情報に対応していないため、トンネルですぐに自車位置を見失なってしまうという個人的には大きな問題もあります。CarPlay上での使い勝手はAppleマップも含め一長一短ですが、今後の進化に期待したいですね。

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Tag:CIVICシビックタイプRFK8カロッツェリアナビディスプレイオーディオDMH-SZ700CarPlay

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