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2022
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carrozzeria カロッツェリア ディスプレイオーディオ DMH-SF700 本体ファームウェアアップデートによる画面高解像度化 CIVIC TYPE R シビック タイプR(FK8 後期)
CATEGORYcarrozzeria(FK8)



先週末、4月9日(土)にモビリティリゾート(旧ツインリンクもてぎ)で開催された「シビックタイプR 全国オフ会」は、全国から歴代のシビックタイプR 400台が集まるという前代未聞の規模のイベントでしたが、実行委員の皆様の素晴らしい運営のおかげで大盛況のうちに無事終了しました。あれだけの参加台数のイベントでスムーズかつ、ほぼスケジュール通りのオンタイムのペースで進行するには、よほど念入りな準備が必要だったと思います。おかげさまで非常に楽しく、思い出に残る体験をすることができました。実行に関わった皆様には、この場を借りてあらためてお礼を申し上げたいと思います。詳細なイベントの参加レポートについては後日記事を作成する予定ですが、Twitter(@Graphite_One)で、いくつか写真やビデオを上げていますので、興味がある方はその時の空気感をぜひ感じていただければと思います。そんなオフ会参加の熱気も冷めやらぬ中ですが、本日お届けするのは前回に続いて、カロッツェリアの9V型ディスプレイオーディオ DMH-SF700の本体ファームウェアのアップデートに関するレビューです。
DMH-SF700 ファームウェア3.00
DMH-SF700 ファームウェア1.33

DMH-SZ700(インダッシュ型の姉妹モデル)
前回の記事でお伝えしたように、最近になってDMH-SF700の供給が安定して適正価格で購入できるようになり、やっと現車のポリメタのタイプRに取り付けができました。本体のファームウェアが1.33と古かったため、最新の3.00にアップデートを適用したのですが、CarPlayのホーム画面を立ち上げた際に驚きました。これまでCarPlayのホーム画面のアプリのアイコン数は縦2x横4の計8個の表示でしたが、今回のアップデートで縦2x横5の10個表示になって、アプリのアイコンのサイズやフォントも小さくなっています。また、画面右側にある時計表示がある帯状のエリア(ドック?)も細く小さくなり、画面に表示される情報がすべて高解像度化しています。たとえるなら、パソコンのデスクトップの解像度を高めた時のような高精細な状態です。メーカーHPに掲載されているアップデート内容にこの件についての記載は特にありませんが、高級感の向上とともにとても見やすくなり、劇的とも言える変化です。(2022年4月16日追記:高解像度化はバージョン2.01のアップデートの際に加わった機能とのコメントをいただきました)
アイコン・右側の帯状のエリア・フォントが小さくなり、画面上の情報が高解像度化
実はこの変化には心当たりがありました。所有するTiguanのCarPlay対応VW純正ナビはDMH-SF700と同じ1280x720の解像度なのですが、以前からCarPlayのホーム画面のアプリのアイコン数は縦2x横5の10個表示で、画面上に表示される情報も高精細でした。一方、DMH-SF700は同じ画面解像度のはずなのに、ホーム画面のアプリのアイコン数は縦2x横4の計8個で、画面に表示される情報もソフトフォーカスっぽいぼやっとしている感じだったのです。同じ1280x720の解像度なのになぜ違うのだろう?と不思議に思っていたのですが、これまではDMH-SF700に何らかの機能的な制限がかかっており、本来持つ解像度がフルに活かせていなかったようです。おそらく、これまで姉妹モデルの6.8V型 DMH-SZ700の解像度である800x480と同じ解像度表示になっていたのが、今回のアップデートでDMH-SF700が本来持つフル解像度での表示に変わったみたいですね。
TiguanのVW純正ナビ上のCarPlay画面
また、アップデートの説明文には以下のような記述があり、最初「これは何だろう?」と不思議に思っていました。
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お使いのiPhoneで動的画面リサイズ機能が利用可能な場合、Apple CarPlayの画面と本機のオーディオメニュー画面を同時に表示できます。
CarPlayホーム画面(フル)
CarPlayホーム画面(分割画面)+オーディオコントロール
CarPlayホーム画面(分割画面)+オーディオソース切り替え
CarPlay Appleマップ(フル)
CarPlay Appleマップ(分割画面)+オーディオコントロール
確認すると、画面右上の時計の上に縮小(画面分割)の矢印ボタンが追加されており、これを押すと左側1/4にDMH-SF700のオーディオコントロールが表示され、右3/4にCarPlayの画面が縮小されて表示されるというオリジナルの「分割表示」が可能になっていたのでした。左側のエリアには接続したiPhoneのApple Musicなどの音楽ソースの操作パネルや、FM/AMのプリセット切り替えなどの音楽ソースの切り替えなどを表示させることができます。
CarPlayダッシュボード(フル)
CarPlayダッシュボード(画面分割)+オーディオソース切り替え
もともとCarPlayにはホーム画面から左にフリックするとマップとオーディオコントールをタイル状に表示する「ダッシュボード」という機能がありますが、今回加わった「分割画面」はこれとは違ったDMH-SF700本体のオリジナルの機能です。ちなみにCarPlayの「ダッシュボード」とDMH-SF700の「画面分割」の両方を使用すると、オーディオコントロールが画面左端と「ダッシュボード」の2つの場所で操作できるという謎仕様になります苦笑。CarPlayって一部機能のカスタムが可能なんですね。てっきりできないと思っていましたので初めて知りました。
ハイレゾ化で3D表示の際の建築物の表示もより緻密に
CarPlayの画面上は、iPhoneと同様に地図情報の表示方法を2D、3Dのいずれかを選択できるのですが、画面がハイレゾ化したことで地図の表示エリアが広がっただけでなく、3D表示の際の建築物の立体形状の表示もより緻密になりました。車載ナビにまだまだ劣っていると言われていたスマホナビですが、最近は車速パルスとの統合でトンネル内でもほぼ問題ないようになりましたし(CarPlayでは「Yahoo!カーナビ」のみ車速パルス非対応のため、トンネル内で現在地の測位が止まります)、到着予定時刻や移動ルート(ルートを変更した場合はその変更ルートも)をメッセージで共有できる機能や、事故情報や路上の危険物などを他の一般ユーザーに簡単に共有できる機能など、一部車載ナビにはない機能も加わってくるなど独自の進化を遂げています。将来はこういったスマホと車の統合がより進む未来が待っていると思いますので、これからの進化も楽しみですね。
*DMH-SF700のCarPlayで車速パルスに対応しているのはAppleマップ、Googleマップ、カーナビタイムの3つです。Yahoo!カーナビは2019年からいまだにアプリ側の改良が行われていません。
Appleマップは車速パルス対応のためトンネル内でも正確にルートをトレースできます
Yahoo!カーナビは車速パルス非対応のためトンネル内で自車位置アイコンが動かなくなります
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