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2022
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CLIFFORD クリフォード カーセキュリティ Concept 480J 取り付けレビュー CIVIC TYPE R シビック タイプR(FK8 後期)
CATEGORYCLIFFORD(FK8)



本日はFK8のカーセキュリティ取り付けに関するレビューです。車を所有する際のリスクの一つに盗難があります。プリウスやランクル、ハイエースといった盗難被害の常連車種に並んで、最近は日本車のスポーツカーが上位に名を連ねるようになってきました。これには映画ワイルドスピードシリーズによる海外での日本車人気や、「25年ルール」による日本製スポーツカー黄金期の車種の海外への輸出増加などの事情も関係が大きいようです。現在の日本で盗難被害に遭うスポーツカーは、ネオクラッシックと言われる1980年代から2000年代前半くらいの車種が多く、その中にはシビック・インテグラなどの歴代のタイプRも数車種含まれています。つい最近まで現行車として販売され、海外でも普通に販売されていたFK8シビックタイプRは、上記の車種に比べると盗難に遭いやすいとまでは言えないのですが、間もなく発売される新型タイプRの内容次第では人気が上昇するかもしれません。もしそうなった場合は、特に生産台数が少ない後期モデルは盗難リスクが上がるのは間違いないでしょう。現在でも、ハンドルロックをはじめとするある程度の防犯対策は行なっていますが、窃盗犯に本気で狙われた場合はなすすべもありません。そこで、これまでのマイカー歴で初めてカーセキュリティを装着することにしました。カーセキュリティを選ぶにあたってネットで色々調べてみたのですが、特に重視したいと思ったのは以下の3点です。
①防犯性の高さ
カーセキュリティの本質は何をおいても「盗まれないこと」が第一です。セキュリティの中には多機能を謳う機種も多くありますが、実際に盗難に遭いにくいことが実績として証明されている信頼性の高いブランドの製品が望ましいと考えています。
②誤発報の少なさ
カーセキュリティの宿命として、強風や地震などでもアラームが鳴る可能性がありますが、周りが住宅街のため、周囲への迷惑となるような誤発報はなるべく避けたいと思っています。在宅中なら誤発報をすぐに停止できますが、外出している時などに大音量のアラームが長時間鳴り続けるのは避けたいです。そのため、人為的な影響と自然環境による影響とを適切に判断できるような高性能なセンサーを搭載した機種を希望しています。
③技術力の高い店舗で施工できること
製品そのものが良いものであることに加えて、同じくらい重要なのは施工を依頼する店選びだと思います。いくら高性能な機器を導入しても、施工がいい加減だとセキュリティを簡単に突破されてしまいますし、インパネの脱着や配線処理、ケーブルの取り廻しなどの仕上がりといった点でも施工技術に満足できないケースもあると聞きます。特にカーセキュリティの取り付けの際には、インパネを全バラに近い状態にしたり、純正ハーネスの一部にも手を加える可能性があるので、信頼できる技術と作業を依頼する車種の扱いに精通しているお店に依頼したいと思っています。
セキュリティは、実績の豊富な「クリフォード6G」と国産ブランドの雄であるユピテルの「パンテーラZ」の2つで悩みました。クリフォードは、カーセキュリティの概念を作った元祖のメーカーであることや、インストールされた車の盗難件数がほぼゼロに近いという信頼と実績があります。対してパンテーラはフルカラーのタッチパネル式リモコンをはじめとする先進性や、日本メーカーらしい痒い所に手が届く豊富な機能、(KENWOOD製のドラレコを使用している私には使用できない機能ですが...)ユピテル製ドラレコとの連携録画機能などが魅力です。この2つは価格帯も近く、セキュリティ面の主要な機能もほぼ互角です。どちらを選ぶか本当に難しいのですが、今回は操作性がよりシンプルなクリフォードを選ぶことにしました。パンテーラにしなかった理由の中で最も大きいのは、車輌側からの情報の通知機能などの特長を持つタッチパネル式リモコンの存在です。このリモコンは車輌と通信を行う2way式のため、待機時の消費電力が非常に大きく、早ければ1週間ほどでバッテリーが無くなってしまう可能性があります。そのため、常にバッテリー残量を意識する煩わしさがあるようなのです。駐車場が少し離れていて目の届かない場所にある方には便利な機能と思いますが、駐車場が自宅の目の前にある私にはそこまでの恩恵は感じないため、長期間バッテリーの心配をしなくて良い1way式のクリフォードの方がメリットが大きいと判断しました。
今回取り付けを依頼したのは都内唯一のクリフォードプレミアムディーラーである「ミラージュ東京」さんです。プレミアムディーラーはクリフォードの装着実績が豊富で、蓄積したノウハウが豊富な店舗で日本国内に10店しかない選ばれた店舗です。お願いする決め手となったのは、こういった肩書きだけでなく、メールでの問い合わせの際や、実際に訪問した時のやり取りが的確であったことと、実際の店舗での取り付け作業の様子を見て、丁寧に妥協なく行われているように感じたことです。代表の方に相談した結果、私の目的にはダブルイモビライサーを搭載したCLIFFORD G6の中間グレードである「Concept 480J」にいくつかのオプションを追加するプランに決定しました。セキュリティに関するため、詳細については伏せさせていただきますが、セキュリティ本体+追加オプション+作業工賃の合計は税込で約25万円前後といったところです。それでは早速取り付けをお願いします!と言いたかったのですが、プレミアムディーラーである「ミラージュ東京」さんの人気は凄まじく、取り付け作業はほぼ1年待ちの状況です。今回の依頼も昨年7月初旬に申し込みを行い、実際の入庫ができたのは今年7月上旬でしたので、丸々一年施工の順番を待った形です。このような状況ですので、ミラージュ東京へ作業を依頼したい方は、納車のスケジュールより、かなり前倒しで申し込みを行なっておくことをお勧めします。
取り付け作業にかかったのは丸5日ほどです。代表の方の考え方としては、1日とかの短時間で作業を済ませるものではなく、その車種ごとに必要な工数を明確にして、適切な時間をかけて丁寧に作業を行う方針とのことです。代表の方から基本的な機能の説明や、ディーラーでの整備入庫時や立体駐車場への入庫時など、特殊なケースの場合のセキュリティの操作方法のレクチャーを受けた後、傷などがないか、車の内外装を確認しました。どの程度までインパネをなどの内装をバラしているのかはわかりかねますが、私の経験上、かなり傷が付きやすい場所にも傷や取り外した形跡が全く残っていなかったので、このあたりはさすが経験豊富なプレミアムディーラーの技術力ですね。ちなみに、クリフォードのアイデンティティとも言えるブルーのLEDはインパネ右下のスイッチボックスの空きスペースに取り付けてもらいました。3列あるスイッチボックスの中央下半分が空いていたのですが、そこにピッタリと収まっているのが気に入っています。
クリフォードの特徴の一つである、セキュリティをオン/オフする際の「キン」「キンキン」という電子音もそれ自体が非常にカッコ良く、思わずニヤリとしてしまいます。ちなみに、FK8のデフォルト設定では機能の割り当てがないリモコンの「トランクオープン」のボタンには、店舗側のサービスで「ヘッドライト点灯」の機能が割り当てられています。これによって、大きな商業施設の駐車場などで自車の駐車位置がわからなくなった時に探しやすくなっているのも便利そうです。
セキュリティの取り付けが完了したことにより、保管時や駐車時の安心感が大きく高まった点は非常に満足しているのですが、施錠/開錠時のドアミラー格納/復帰の挙動に関して少し不満があります。一部連動してはいますが、ホンダ純正スマートキーの施錠/開錠とクリフォードの警戒のON/OFFは基本的に別系統であるため、施錠/開錠時の基本操作は以下のようになります。
施錠時
ホンダ純正スマートキーで施錠>ドアミラー自動格納>クリフォードのリモコンで警戒ON
開錠時
ホンダ純正スマートキーで開錠>ドアミラー自動復帰>クリフォードのリモコンで警戒OFF
上の手順をふめば実用上問題ないのですが、2つのリモコンを操作しなくてはならず少し面倒です。ホンダ純正スマートキーを所持した状態であれば、現状でもクリフォードのリモコンの警報OFF操作に連動してドアが開錠できるのですが、この場合はドアミラーが自動復帰しないという問題があります。このちょっとした挙動が何げに気になるのです...。これを解決するためには、クリフォードの純正オプションの「スマートコントロールアダプタ」を導入すれば、ホンダ純正スマートキーのみでセキュリティの警戒ON/OFFが可能になり、ドアミラーも開錠後に自動復帰します。しかし、このオプションを取り付けてしまうと(クリフォードのリモコンをしないということになり)、防犯上のメリットであるはずのクリフォードのリモコンのスクランブル電波を使わないことになってしまいます。その結果、リレーアタックに無防備な状態となってしまうという本末転倒の結果に...。そのため、現在はこのオプションはお店側からも推奨されておらず、ユーザー側も取り付ける方はほとんどいないそうです。
現状ではホンダ純正スマートキーとクリフォードの2つのリモコンの携帯が必須で、ドアミラーの自動格納を使いたい場合は上記の手順での操作が必要という煩わしさはありますが、セキュリティそのものの品質的な問題や誤発報などのトラブルは今の所全くありません。今回は何よりも、防犯上の安心・安全を手に入れることができたという心理面のメリットが一番大きいと感じました。今後もセキュリティ機能が実際に役立った場面(そのような場面が発生しない方が望ましいのですが)や、使い勝手の面で特筆すべきことがあれば記事にしていきたいと思います。



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