11
2023

ENKEI エンケイ PF09 取り付けレビュー(PFM1との入れ替え) CIVIC TYPE R シビック タイプR(FK8 後期)

CATEGORYENKEI(FK8)
にほんブログ村 車ブログへ

あけましておめでとうございます。コロナ禍によって世界中の状況が一変して早くも3年経ちました。昨年の今頃は「いくらなんでも、さすがに今年中には状況が落ち着くだろう」と思っていましたが、まさかこの状況が3年も続くことになるとは思ってもいませんでした。2月からはロシアによるウクライナ侵攻が始まり、ただでさえ不安定だった世界情勢や経済状況がさらに悪化するとは去年の今頃は夢にも思いませんでした…。昨年11月から週3日出社に変わり、2年半続いたフルリモートワークもようやく終わりました。在宅勤務で通勤時間が不要になったことで、以前よりプライベートの時間が多くなったのですが、また一日数時間の通勤が必要な生活に戻ることを考えると、これまでの生活に戻りたい気がする自分もいます。未だ変異株の脅威が続いていることに加えて、第三次世界大戦のリスクを孕んだウクライナ情勢など、不安定で先が見えない状況が続いていますが、今年こそは明るい良い年になってくれることを願っています。

PF09(18インチ/8.5J/+45/ダークシルバー)
IMG_5118.jpg

PMF1(18インチ/8.5J/+47/ダークシルバー)
IMG_6272.jpeg

2023年最初の記事としてお届けするのは、先日行ったFK8のホイール交換に関するレビューです。去年の今頃、エンケイのホイールPFM1(18インチ/8.5J/+47/ダークシルバー)の取り付けを行いました。PFM1は前車のホワイトのFK8への取り付け時と合わせ、2台で約9,000km使用してきたのですが、今回エンケイPF09(18インチ/8.5J/+45/ダークシルバー)と入れ替えることにしました。ちなみに、PFM1をこれまで使ってきて感じた良かった点、悪かった点は以下の通りです。

良かった点
デザイン
  • クラシックなメッシュデザインでありながらモダンに見える
  • スポーク長が長く18インチでもホイール径が大きく見える
カラー(ダークシルバー)
  • シルバーではあるものの黒っぽくも見えるため、ガンメタとも意外に良く合う
  • 陽射しによってシャンパンゴールドのように見えたりと表情豊かで高級感がある

悪かった点
スポークの間隔の狭さからくる作業性の悪さ
  • 洗車時にスポークの掃除がしにくく、小ぶりなスポンジブラシなどがないと汚れが落ちにくい
  • エアバルブ付近のリム形状とスポークの間隔の狭さから空気圧センサーの脱着がしにくい
ナットへのアクセスの難しさにより、センサー裏側が傷だらけになる問題が発生
IMG_3256_202301111718118a3.jpg

もともとメッシュデザインのホイールが好きでPFM1を選んだのですが、前衛的なデザインのFK8とのデザインの相性も良く、求めやすい価格でコスパに優れている点も気に入っていました。また、PFM1FK8のスタッドレス用として定番ですが、サマータイヤ用に履いている人が意外に少ないため、他の人と被りにくいのも気に入っている点です。一方で「スポークの間隔の狭さからくる作業性の悪さ」が私的に大きなマイナスです。18本の細身のスポークを持つPFM1はスポークの間隔がかなり狭いため、手や工具が非常に入れにくくなっています。特に工具を回すという操作がスペース的にかなり難しく、さらにリムと空気圧センサーのクリアランスの狭さから、センサー裏にある緩み留めナットへのアクセスも極めて行いにくいのです。ただでさえ使いにくい板レンチでナットの脱着を行おうとすると、ナットへうまくアクセスできず、レンチの先がホイールに何度も当たって傷だらけになってしまいました。ようやくレンチがかかっても、トルクをかけづらくナットをうまく回すことができないという二重の苦しみです。一番簡単な解決策は「緩み留めのナットを使用しない」ことだと思いますが、ホイールの回転による遠心力は相当なものだと思いますので、結構リスクがある気がします。いずれにしても、すでに傷だらけになってしまっているホイールを見るととても悲しい気持ちになります…。

右が付属の板レンチ(左はバイクの空気圧センサー用の板レンチ/インチサイズのため使用不可)
IMG_3257_2023011117181395a.jpg

このような理由もあり、今回空気圧センサーの脱着がしやすく、洗車がしやすいデザインのホイールに変更することにしました。次の製品を選ぶ際の基準は「車検対応」「ディラー入庫可能」「標準車高の維持(ホンダセンシングへの影響の回避ため)」「インナーフェンダーなどへの干渉NG」であることです。フィッティングがシビアだったり、ローダウンが必要だったりする「チューナーサイズ」は除外しました。また、いわゆる「ツライチ」にはさほど興味がないことや、極太タイヤを履きたいという希望もないため、リム幅やインセットは攻め過ぎないつもりです。また、FK8はPCDが一般的な国産車に多い100や114.3と異なり、昔のBMWなどの輸入車に多い120であるため、ホンダ車の中でも独特の存在です。そのため、ホイール選びにおいても輸入車用のラインナップの中から選ぶことになります。

IMG_7119.jpeg

そこで今回選んだのがエンケイPF09です。TE37をはじめとする鍛造ホイールにも興味があったのですが、4本で30万以上する上、納期が7~8ヶ月もかかってしまうため、今回はシンプルで飽きのこないデザインとコストパフォーマンスの高さで選択しました。PF09は10万円台前半という手頃な実売価格に加えて、攻めたサイズではなくても迫力のあるコンケイブデザインであることが魅力です。サイズはPFM1と同じ18インチ/8.5Jで、タイヤは使用中の245/40R18のパイロットスポーツ4をそのまま流用します。インセットはPFM1の+47とほぼ同じ+45で、FK8前期はそのまま取り付け可能ですが、オーナーの方からの情報によると、2ピース構造になったブレーキの影響で後期ではフロントのみ5mmスペーサーが必要になるとのことでした。(無糖さん、色々ご教示いただきありがとうございました!)

IMG_7118.jpeg

カラーはPFM1と同じく、ENKEIの定番であるダークシルバーとマットダークガンメタリックの2色展開です。S660で装着しているモデューロのアルミホイール(マットブラック)の引き締まったカッコ良さと、マットカラーならではの汚れの目立たなさから、最初はマットダークガンメタリックを選んだのですが、この後グダグダの展開に…。希望の色/サイズがメーカー欠品で次回の製造時期が未定だったため、販売店が国内で1セットだけ残っていた流通在庫を取り寄せてくれたのですが、到着後に検品を行ったらとても販売できる状態ではなかったとの連絡が。おそらく、どこかで展示されていたものか何かで保管状態が著しく悪く大きな傷でもあったのではないかと思います。店舗からは色違いのダークシルバーを勧められましたが、PFM1と同じ色というのもつまらない気がして、ネットショッピングなどを自分で確認してみることに。ところが、数あるショッピングサイトやオークションで確認しても希望の色/サイズの在庫がある所が見つからず、予約を受け付けてくれる販売店もメーカーの生産計画がわからないため納期がまったくの未定との回答です。この時点で他のモデルにすることも考えましたが、他メーカーの製品も即納可能な製品がかなり少なかったこと、デザイン的にPF09ほど惹きつけられるものがなかったことから、販売店の勧めに従ってPF09のダークシルバーに変更するすることにしました。(この時の確認不足が原因でPF09でも上記の不満点を解消できないことが後ほど判明してしまうのですが…泣)

IMG_4797.jpg

協永産業 Bimecc SP5 5120(2枚セット/厚み5mm/PCD12/内径72.6)
IMG_7037.jpeg

そして待つこと1週間、販売店にホイールが届きました。一旦引き取りを行い、毎回お世話になっているリボルト東京WESTにホイールコーティングを依頼します。今回施工するコーティングは最も強度の高い皮膜を持つ「リボルトプロ・エクストリーム」です。コーティングが完成するまでの間に、FK8への取り付け実績がある協永産業のイタリアBimecc社製 BMW用ホイールスペーサー SP5 5120(2枚セット/厚み5mm/PCD12/内径72.6)を用意しました。これで計算上は+50相当のインセットになり問題ないはずです。販売店からはハブボルトにナットが充分にかかるための長さが確保できる時のみしかスペーサーの取り付けができないと釘を刺されていたのですが、ホイール交換作業前のマッチング確認の結果、無事作業可能と判断されたので大丈夫だったようです。(安全性が担保できないとコンプラ的に作業できないということのようです)

エアバルブが沈み込んでいるためセンサーの取り付け自体ができないという衝撃の事実が発覚!
IMG_4834.jpg

そして、ようやくホイールの交換作業が進んだのですが、途中で予想外の事態が発生します。なんと、PF09のエアバルブが深く沈み込んだような造形になっているため、空気圧センサーを付けるとリムと接触してしまい、取り付け自体ができないという問題が発覚したのです。これは完全な見落としでした…。スポークとスポークの間隔にだけ目が行ってしまい、リムの形状やエアバルブとの間隔についてまったく注意を払っていませんでした...。これでは今回のホイール入れ替えの目的の一つである「空気圧センサーの脱着が非常のしやすさ」を実現する以前の問題です。ホイールの交換作業の途中ということもあり、ここで引き返すことはできず、今回は空気圧センサーの取り付けを諦めざるを得ませんでした…。う〜ん…希望色が選べなかったことに加えて、何とも後味が悪い結果になってしまいました。

IMG_5136.jpg

IMG_7311.jpg

IMG_5138.jpg

IMG_7312 2

落ち込んでも仕方がないので、気を取り直して作業の終了を待ちます。そして1時間後にPF09を装着したFK8と対面です。第一印象は「おお〜〜〜!!予想よりずっとカッコいい!!」でした。当初の希望として足元を黒く引き締めたいという希望があったため、色を変更せざるを得なかったことがずっと心に引っかかっていたのですが、光の具合によって暗い色に見えるダークシルバーの独特の色味や、ギラっとしたメタリック感がボディ色のポリメタに思いのほか似合っています。また、エレガントなPFM1と対照的な、曲率が大きなコンケイブデザインもアグレッシブでよく似合います。また、PF09の9本スポークは往年のワタナベのホイールを現代風にアレンジしたような「古いけれど新しい」雰囲気を感じさせるのも良いと思います。

IMG_5035.jpg

IMG_7316.jpg

IMG_7317.jpg

IMG_5161.jpg

IMG_5144.jpg

PF09の取り付けにあたって、事前に予想していた懸念事項が2つありました。1つ目はホイールのリムまで一杯に伸びるスポークデザインを持つPFM1より、リム手前でスポークがカーブするデザインのPF09の方が小さく見えるのではないかということです。この記事の冒頭の写真のように、この点は実際その通りではあるのですが、PF09を装着した姿を単体で見るだけだと特に気になることはありません。2つめは事前に問題ないことを把握していたキャリパーとホイールのクリアランスですが、スペーサーを入れたからと言ってもかなりギリギリです。風に飛ばされているビニールなどの異物を路上で巻き込んだりすると危険な気がしますので、この点は注意しないといけませんね。

IMG_4831.jpg

IMG_4830.jpg

IMG_4829.jpg

IMG_4828_20230111173335c12.jpg

希望色のマットダークガンメタリックだったらさらにカッコ良かったんだろうなという点と、空気圧センサーの取り付けができないことの2点だけは心残りですが、結果的にはとても気に入りました。(掌返しで申し訳ありません)ツライチを目指す方のニーズには合わないと思いますが、車検対応サイズでデザインがいいホイールを探している方や、スタッドレス用に他の人とは違うホイールをお探しの方などにはぜひオススメしたい製品です。

にほんブログ村 車ブログへ
関連記事

Tag:CIVICシビックタイプRFK8ENKEIエンケイPF09PFM1

0 Comments

Leave a comment